じいちゃんの「宝物」

じいちゃんこだわりの生芋こんにゃくの刺身こんにゃくセットです。

じいちゃんは、軍人の家系で生まれ幼少期に裕福な家庭で育ちました。
しかし終戦と共に一家は貧乏になってしまい、家族そして自分が生きるために畑を開墾していきました。

初めはいろんな野菜を栽培していましたが、
野菜の収穫だけでは食べていけず苦しい生活をしていました。

そんな中出会ったのが『こんにゃく』でした。

当時はこの地、広島県神石高原町はこんにゃくの生産が日本一と言われており
こんにゃく芋は「黒いダイヤ」と言われるほどの価値があったのです。

しかし、時代は変わりこんにゃくの日本一は群馬と呼ばれるようになり
今では、神石高原町でもこんにゃく農家はほとんど潰れてしまいました。

神石高原町からこんにゃくが消えていった理由は、芋の種類にあります。

じいちゃんが作るこんにゃく芋は、『在来種(和玉)』と呼ばれる、
日本に0.5％しかない希少かつ最高品種のこんにゃく芋です。

在来種の芋から作られるこんにゃくは、通常のこんにゃくに比べ粘りが強く、
こんにゃくの独特な匂いも少ない風味豊かな美味しいこんにゃくになります。

しかし在来種は、病気になりやすく、また多くの気象災害を受けやすいので、栽培が最も難しい品種であるそうです。
そのため在来種を栽培するに適した地は限られるので、国内でも生産量が減っているこんにゃく芋なのです。

そんな中、群馬では芋の改良が成功していました。
在来芋が栽培に４年という長い年月を要するのに対して、3年での栽培と病気や風害に強い芋を作っています。

それを知ったじいちゃんをはじめとする、この町のこんにゃく組合は大きな決断を迫られます。
・群馬に習い、品種の改良をして群馬に対抗していくか
・神石高原町の宝である『在来種(和玉)』にこだわって勝負していくか

ほとんどの組合員が、新しい品種への改良を目指そうという意見を持っていた中で
じいちゃんただ一人が持っていた想いは、"この『在来種(和玉)』でもう一度日本一を目指したい！『在来種(和玉)』で神石に「黒いダイヤ」を復活させたい！"

そんな熱い想いを組合へぶつけた結果、
神石高原町は『在来種(和玉)』を残して戦っていくことになりました。

そんな在来種をじいちゃんは、この地で70年かけて作り上げてきました。

この在来種の芋を、根付けから収穫までほとんど手作業で、我が子のように愛情を注ぎ、栽培から加工まで4年の手間暇をかけて育てております。

また、こんにゃく作りの命ともいえる水にもこだわっており、地下58mから汲み上げた中国山地の伏流水を使用しています。

天然ミネラルをたっぷり含んだ安全でおいしい水が、こんにゃくをさらにおいしくしてくれます。

また在来種は、他の品種と比べマンナンの含有量が多いため
凝固剤を少なくすることができるためアク抜きも必要ありません。

「食べればすぐに違いがわかる」
「本物のこんにゃくとはこれだ」
いつもこんにゃくについて熱く語っていたじいちゃんがつくるこんにゃく。

こんにゃく一筋の人生を送ってきたじいちゃんのこだわりを是非お召し上がりください！